13年間の無認可保育園時代を経て、2002年に認可されて20年目の保育園です。
コロナ禍で迎えた4月。例年のような園行事、年長交流保育が行えない中で、保護者、職員、交流園の園長たちで知恵を出し合い、協力しながら「できることは何か」を常に考えた一年でした。園生活では雑巾がけ、当番活動、リズムあそび、わくわくできる集団あそびを中心にして、仲間と一緒のかけがえのない毎日を大切に過ごしました。
就寝時間が21時を過ぎてしまう子どもが、雑巾縫いに取り組む中で、集中できない姿が見えてきました。保護者に個別懇談やお便りで早寝の工夫を提案しましたが「仕事の都合や上の子が小学生になったので難しい」との声がありました。子どもに「お父さんお母さんは、家のやることいっぱいだから、みんなは早く寝るのが仕事だね」と伝えると、子どもが自ら早く寝るようになり、その姿に感動した保護者が協力してくれるようになりました。十分な睡眠がとれると園で気持ちよく生活でき、活動も意欲的になりました。
この子は0歳児からの入園、3人兄妹の末っ子です。家族は園に対し常に理解を示し協力してくれました。年長になると何でも積極的に取り組み、そつなくこなしていましたが、コマは思うように回せず、涙する姿がありました。それでも投げ出さず、仲間たちの応援を受け、何度も挑戦し回せるようになりました。それが自信となり、友だちの思いを受け入れる気持ちも育ってきました。
この絵は晴天の猪苗代湖で、きれいに見えた磐梯山と間近で見た白鳥に感動し、保育園に帰ってから一気に描きました。