開園から6年目になる認可保育園です。宮城県の北部にあり保育園周辺は裏山や竹林、田園が広がり、遠くの山々を一望でき、いつも身近に四季を感じる事ができます。乳児のころからたっぷり水で遊び、そして土・泥あそび、山の斜面での散歩や鬼ごっこ、ザリガニ捕りなどを楽しみながら五感を使い、体づくりも大切にし過ごしています。
この子は3歳児の5月から入園しました。入園当初から大人の反応を確かめるような言動が多く、行事には泣いて参加できない姿が4歳児の終わりまで続きました。本児のありのままの姿を受け入れて過ごしていくことで、徐々に保育園生活や友だち集団の中にも楽しんで入れるようになっていきました。年長になり、遊びや行事も積極的に楽しむようになりましたが、2〜3ヵ月に1度は東京に離れて住む父のもとへ、2週間ほど1人で泊まりに行くという生活が続いていました。母や祖母と面談を重ね、何とか年長期の残り3ヵ月を仲間と過ごす保育園生活が中心になるように、協力をしてもらいました。
最初は、縄とび編みや荒馬作りなどの活動をする時、すぐ諦めてしまう姿も見られましたが、コマが得意で名人と言われた事をきっかけに、少しずつ自信をつけていきました。
今年度は、仲間と保育園生活を楽しみ、互いに刺激を受けながら成長していく子どもたちの姿から、どのような状況にあっても、仲間と、子どもに寄り添う保育者集団の下で“どの子も育つ”ことを改めて教えられました。
この絵は『森の中の三人の小人』のお話を描いたものです。