産休明けの子どもを預ける場所がないことから、お母さんたちが“安心して働くための保育園を自分たちの手でつくろう!”と始まった保育園です。5年間の無認可時代を経て、認可保育園になって41年目になります。自然の中でのあそびと地域に根差した保育を目指してきました。新型コロナウイルスの流行のため、地域の人たちとの交流や一緒に学び合ってきた茨城の交流園との活動もほぼできないなかでの保育は、不安と迷いの連続でした。
この子は生後6ヵ月で入園。年長になっても食が細く寒がりで、プールでもすぐに唇が紫になるほどでした。また体力がなく集中も短い方でした。交流が出来ない分、今まで以上に海・山・川と自然を求め、仲間と遊びこむことで次第に体力が付いてきて、しなやかな体でリズムあそびをするようになりました。後半になり、大人の劇を観た子どもたちから「やってみたい」と劇あそびが始まりました。あそびを重ねて、劇・正月あそび・大縄跳びを皆に見てもらうことにしました。その中の1つ“正月あそび”を自分から「お手玉を頑張りたい」と決め、保育園や家でもいっぱい遊んでお手玉が得意となり、小さい子の前で披露しました。それが自信となって笑顔が増え、自分の考えを臆せず話すようになりました。
この絵は『つばめがはこんだ南のたね』のお話を聞き、「最後にみんなが幸せになり楽しく踊っているところを描きたい!」と集中して描きました。