1981年4月に院内保育園として開園。1995年に独立し、4年後に認可園になりました。保育園は市街地にありますが、園庭には桧山に続く裏山があり自然豊かなところです。子どもたちは赤ちゃんの頃から山に親しんでおり、むかご、椎の実、栗、いちご、のびる等自然の恵みを季節ごとに食べ、大きくなると秘密基地作り、山での鬼ごっこなどで体をしっかり動かして遊んでいます。
この子は、11ヵ月で入園。重度のアトピー性皮膚炎の上、食物アレルギーも多くあり唯一お米だけ食べられる状態でした。また身体の発育もゆっくりで、2歳で歩き始めました。小さい時は水や泥が痛くて遊ぶことができませんでしたが、保育園・保護者・医療機関が連携し、育ちを支えていくことで皮膚の状態は徐々に良くなっていきました。年長になる頃には水、泥で友だちとダイナミックに遊べるようになり、歌や劇ごっこ、太鼓、神楽など、仲間と一緒に楽しんで表現するようになりました。運動会の時期、跳び箱の横がなかなか跳べず、みんなの前で初めて悔しがる場面がありました。しかし、仲間の励ましが気持ちを前向きにさせ、みごと跳び越えました。その瞬間、クラスのみんなが自分のことのように喜び合いました。この経験が大きな自信となり、色々なことに挑戦する姿に変わっていきました。そして、集団としても一人ひとりが自分の気持ちを伝え、仲間を認め励まし合えるようになりました。
この絵は『森は生きている』のお話の劇あそびをした後に描きました。