30年の無認可共同保育所を経て、2003年に60人定員で認可保育園となり、その後2013年に新築移転をして90人定員になりました。無認可時代より、子どもを真ん中に園と家庭で手つなぎをして子育てをすることを大切にしてきました。
近年、園の周りは住宅化が進む中、目の前の大きな公園も規制が多くなり子どもたちの活動は狭められてきています。また、年々子どもたちが家庭の中で、様々な生活経験をする機会が少なくなってきていることから、毎日10時間近くを過ごす保育園の役割は大きくなっていることを感じています。
2021年度の年長児は18人。子どもたちの姿から園での生活を見直し、子どもたちが必要なものを手作りすることを大事にしました。材料を何にするか知恵を出し合い、道具を使って外あそび用のテーブルを作ったり、たくさん収穫できるように古いござを割いて畑に敷く工夫など、仲間と協力して作り上げる達成感を味わうことができました。
この子は、1歳児から入園。散歩先での虫とりや草花あそび、園庭でのどろんこあそびなどよく遊んでいました。築山にブルーシートを敷いたウォーター滑り台で遊ぶのが大好きでした。その築山を仲間と一緒にシャベルで高くし、バケツで水を何度も何度も運んで遊び、最後はブルーシートを洗って片付けまでをやりきりました。年長になってからは、柔軟運動や、側転、跳び箱に粘り強く向かっていき、仲間たちは信頼を寄せました。また、お話に集中する姿は素晴らしく、身動きひとつせずじっくり聞いていました。この頃から絵を描くことが楽しくなり、お話の絵や体験した絵をよく描くようになりました。
この絵は、『黄金のかもしか』のお話を描いたものです。