週1回の「かもめサークル」でスタートし31年間無認可園を経て、2017年に認定こども園(定員77人)になりました。子育ては“親と共に育ちあいたい”と学び続け何でも話し合い、力を出し合うことを大切にしてきました。
園の特徴としては、季節ごとに生活拠点を変え北海道の自然を活用し、五感を使い遊びます。春と秋は「ワオーの森」と呼んでいる15,000坪の傾斜のある遊び場(園から2q)で、白樺の樹液を集めて飲んだり、エゾシカの糞やクマゲラが空けた穴を見つけたりし、夏は「海かもめ」(園から車で10分程、海沿いの園舎)に全園児が引っ越して、約2ヵ月半海浜生活を満喫します。冬は山の中にある山小屋に幼児組が引っ越し、終日雪遊びやそり遊びに没頭します。
密を避けるため、例年より多く森や山で過ごし、そこでの生活で子どもたちは体幹がしっかりし意欲が増して、一つのことに全員で向かえるクラスになっていきました。
この子は、9ヵ月入園。人見知り、場見知り、困ったことがあると涙が出てしまう姿もありましたが、年長になると徐々に変わってきました。課題を通して根気よく続ける力と、自分のことは自分でやるという生活力が付きました。特に当番活動を率先して行い、仲間にも声を掛けていました。母親がクラスリーダーとして先陣を切る姿を見てからか、後半は卒園式のプログラムに取り入れた、伝統芸能「江差餅つき囃子」では皆の指揮を執り、張り切っている姿に0歳からの育ちの底力を見せられました。
この絵は、赤井川村の山口牧場合宿で、乳搾りの体験をしたときのものです。