園は、山や海に囲まれた自然豊かな環境にあり、園舎・園庭も木々に囲まれ子どもたちが、子どもらしい子ども時代を送れる空間になっています。
2021年度は8月に新型コロナウイルスの集団感染が起こり、2週間休園し、全員が揃ったのは9月になってからでした。子どもたちの元気な顔を見た時の安堵感は今も鮮明に覚えています。
今年の年長は15人(結節性硬化症1人)の集団でした。コロナ禍で制限されることも多く、交流園との交流リズムや交流合宿ができませんでした。どう保育していけばいいか悩んでいた時「リズムしたい」と年長さんが伝えてきて、“口ピアノ”でリズムを園庭で毎日しました。出来ることを精一杯やっていこうと、子どもたちの言動が大人の背中を押して、決心させてくれました。園でのあそびや生活を充実し、その中でもリズムあそびは大好きでどんどん素敵になっていきました。竹馬もあそびの中でやっていくうちに乗れるようになり、自信がつくと踏み台を高くして乗る姿がありました。卒園式では堂々とリズムを披露し、いろんな事があった年でしたが、子どもたちはしっかり育ち合い、この保育はどんな時でも子どもたちの健全な成長・発達を保障できるものだと強く感じた一年でした。
上の絵は、みんなで散歩に行った山でのことを描いたものです。この子は、下の絵を描いた子と手をつないで遊んだり、着脱を手伝ってくれるとても優しい子でした。下は、結節性硬化症の子の絵です。入園当初は頻繁にてんかん発作もあり、手を携えての生活でしたが、卒園期には歩行もしっかりして、行きたい所に行き遊べるようになって巣立っていきました。15人の仲間が素敵に育ち合えたのもこの子の存在が大きかったです。