設立51年目を迎える定員160人の認可保育園です。園舎は田畑に囲まれた自然豊かな所にあり、子どもたちは四季を通して散歩や生きものとりを楽しんでいます。保護者はバザーや長年続いている年長保護者による運動会のオープニングの太鼓演奏などで繋がりが強く、どの子も同じように気にかけ保育を支えてくれています。

　年長は29人。朝の雑巾がけや当番活動などみんなのために働くこと、ロールマットやリズムあそびなど日々の生活の積み重ねを大事に過ごしました。また、６月の鯉のぼり作りや山登り・川あそび・スキー体験後の切り絵などみんなで作ることを楽しみ、３月には自分たちのかるたを作ろうということになりました。みんなで出し合った読み札の言葉は“こまだいで　こままわしきょうそう　たのしいな”“まつゆきそうを　ままむすめが　かごいっぱいにつんだ”など保育園の生活やあそびの体験、読んでもらったお話の一場面の微笑ましいもので、取り札は読み札の中で描きたいものを選んで、丁寧に描きました。

　この子は唇顎裂のため３ヵ月で手術を受け、５ヵ月で入園しました。２歳頃まではしくしく泣くことがよくあり気にかけていましたが、日々の保育の中でだんだん元気になりました。３歳児の後半になると友だちと楽しく遊ぶようになり、年長では色々なことに黙々と取り組み、特に折り紙は友だちに教えて楽しんでいました。

　この絵は『おおはくちょうのそら』を読んでもらった後、一気に描きました。