2025年 7月

▲6歳5ヵ月の男の子(4年11ヵ月保育)
つくしんぼ保育園
茨城県日立市諏訪町3−12−19
TEL:0294−37−4278 園長 坂本 眞澄

 50年程前、日立市は産休明けの子をあずける保育園がなく、同じ思いの人たちが集まって“安心して働き続けるために自分たちで保育園を作ろう”と立ち上がり、アパートを借りて無認可保育園を作ったのが保育園の始まりです。その後認可獲得の保育運動を推し進め、認可保育園となって44年目になります。無認可時代の思いを大切に“保育は保育園と保護者が手を取り合って一緒に行う”を保育の柱としています。

 18年間続けてきた“ノーテレビ運動”も、今はテレビにとどまらず、スマホ・タブレットなど子どもを取り巻く環境が厳しさを増す中“ノーメディア運動”と名前を変えて取り組んでいます。家庭では家族みんなで頑張れるチャレンジコースを決めてもらい、園ではお散歩コースや、ふれあいあそびをお便りで紹介しています。また、市の移動図書館を利用しての絵本の貸し出しを行う等、メディアに負けない文化を子どもたちに伝えることを大切に保育しています。

 この子は年長の初めの頃まで、友だちとの関わりがうまくいかないことも多かったのですが、色々な活動に挑戦する中で、率先して友だちに教えてあげるようになりました。お話が大好きで集中して聞き、卒園期には毎日の読み聞かせを楽しみにし「絵を描きたい」と夢中になって描きました。この絵は、三匹の白猿の冒険『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』のお話の中で、燃える森から象がヤンボウ・ニンボウ・トンボウを助け出した場面です。