2018年秋に企業主導型保育園として30人定員の保育園を開園し、以前から行っていた学童クラブ、児童デイサービスの3事業をNPO法人で運営しています。2023年度は保護者と支援者の協力を得て、念願の学童園舎も建設することができました。

　2023年度の年長は4人で、乳児期からの入園でしたが、保育園を開園したばかりで保育は試行錯誤。またコロナ禍もあり、年中になっても食事に苦労する子が多く、どの子も大人しく、人の意見に合わせることも多かったです。そのような姿から、職員集団で自分たちの保育の原点は何なのかを討議し、改めて学び直しました。保育の中では、何でも気持ちよく食べられるように、食事の仕方や運動量の見直しをしました。また、子どもたちがやりたいと思ったことを十分にすること、“やればできる”という体験を積み重ねることなども大切にしました。年長になってからは、一人ひとりが意見や思いを出し合う話し合いや、年長交流保育を通して世界を広げ、自信をもち、みんなと違ってもいい、とにかくやってみよう、という姿に変わってきました。

　この子は、4人兄弟の第二子で、障がいのある兄弟を気遣う姿もありましたが、保育園の生活、特に年長になってからは、対等に関わり合える仲間との生活を存分に楽しみ、自分に自信をもって苦手な事にも前向きに取り組む姿になりました。

　この絵は、保育園でリズムあそびをしているところを描いたものです。