2001年8月 |
6歳7ヵ月の女の子(5年8ヵ月保育)─朱七保育園 園長 松田伸枝
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開所30年京都市内にある保育所です。保育所に入ると楠木、木蓮、びわ、さくらんぼ等街中を感じさせないほど緑に囲まれています。園の真ん中に大きな築山があり子ども達の身体の育ちを支えています。毎日の生活の中では『生きるために必要な食事と同じ様にリズムあそび』を大切にした身体づくりをし、雑巾がけにも取り組みました。 この子は脳性麻痺で1歳児で入所しました。歩けないかも知れないと言われましたが、3歳で歩きはじめました。全体のリズムあそびに加えて朝・夕歩行ができるまでの基本的なリズムあそびを丁寧にしてきました。25人の仲間達の中で喜びも困難をも共有して育ち合い、どんな事にも一生懸命で前向きな子に育ちました。冬合宿のスキーでは、仲間達と同じようにリフトに乗り、じっと足元を見て大人と一緒にすべり降りた時は、満面の笑みを浮かべ達成感の表情でした。何度も滑りたがり、帰る時は、鼻歌を歌うほどでした。このクラスは子ども達が寄り添い見守り困難な時には手を差しのべる、優しい集団に育ったように思います。この絵は『黄金のかもしか』で25人の子ども達の中で響きあった絵です。 |