2005年2月
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▲6歳4ヵ月の男の子(5年3ヵ月保育) |
▲1歳9ヵ月(1歳1ヵ月入所) |
▲3歳5ヵ月 |
▲5歳4ヵ月 |
子どもが“自然の中で豊かな子ども時代を満喫できる保育園づくり”を始めて17年。『子どもが主人公』の子育ての輪をさらに広げていけるよう昨年NPO法人化しました。 この子は、生後6ヵ月で脳性マヒの疑いがあると言われ、療育訓練に通っていました。当園に見学後、再検査を受けて、解離性運動発達遅滞と診断され、1歳1ヵ月で転居し入園。1歳8ヵ月で歩行を開始し、言葉も遅く、身体は極端に硬く、筋力も弱く、喘息もありました。両眼視のできない外斜視のため、不安感が強く動きたがらず、園外保育では、パニックになることも多く、常に大人について行動していました。熱性痙攣を繰り返し、4歳の時てんかんと診断されました。乳児期から保育の中ではゆっくりとしたペースで、自分ですることを大切にしてきました。どろんこ遊びやままごと遊びが大好きで怖かったプールも顔をつけて浮けるようになるなど、楽しくたっぷり仲間とじゃれあって遊べるようになり年長期を迎えました。 4人の小集団の年長児なので、関西の年長交流合宿保育に7回参加し、親離れ子離れをすることを保育の大きな柱にすえ、仲間とともに世界を広げる喜びを味わうようになりました。6歳の誕生日を迎えた頃から大集団の中でも笑顔があふれ、縄跳びやスキーで自信をつけ、運動面の苦手意識もうすれ何事にもたじろがない誇らしい年長さんになりました。 この絵は、“時間はかかるが粘れば自分のものにできる”そんな思いで卒園式前日一人登園して、描ききりました。私たち大人も、大きく励まされています。 |