保育カレンダーc
子どもはあそぶ
子どもは、ゆったりした時間とあそび場と仲間がいれば遊びほうけます。「〇〇したい」「もっと〇〇」「見たい」「触りたい」「知りたい」などの探求心からはじまり、人と関わり、ものと関わり、どんどん世界を広げていきます。
感性を養い、手や足や身体が育ってくると、自然や仲間との日々のあそびの繰り返しの中で「もっと〇〇したら楽しい」などの意欲や社会性を身につけていきます。「あそび」は大人が意図的に行うものではなく、子ども自らが主体的に工夫していくものです。
乳幼児期だからこそ、安心でき自ら遊びたくなる自由な空間や仲間、時間をどの子にも保障したいと願って、このページを編集しました。飽くなき探求ができ、四季の変化が豊かで、多様な生きものからなる自然環境が、どの子にも身近にあるような地域社会になることを切に願っています。
あそびも子どもの成長とともに変化していきます。ここでは子どもの発達に沿ったあそびを紹介します。
あやし・ふれあう乳児期
赤ちゃんと目と目を合わせてあやしていると、赤ちゃんから笑顔や声が出てきます。このことが意欲や社会性を育てる土台となっていきます。赤ちゃんは動き出すと自分の手や足で遊んだり、自分のまわりにあるものにふれ、なめたりして確かめます。
1歳を過ぎ歩けるようになった子どもたちは、自分の興味のあるところに向かい探索します。そして道具を使って働きかけると変化する素材(水・土・砂等)で遊ぶなど手を使うあそびが豊かになり、動きながら考えています。この時期は何でも真似をします。
2歳児
この時期の子どもは集まって、ごっこあそびや見立てあそびに夢中になり、会話が生まれてきます。積み木がおうちになり、土や砂がお団子やケーキになります。このあそびの中でイメージしたり想像する力が育ちます。
3歳児
3歳児は「自分中心」の時代です。友だちとの関わりがとても大切で、ぶつかり合い、けんかも起こります。「あー、おもしろかった」を共有し、友だちと一緒に遊ぶのが楽しくなります。土踏まずができ、遠出の散歩もできるようになり、木登りをしたり、高い所を探してぴょーんと飛んだりと動きがダイナミックになります。
4歳児
まだぶつかり合いながらも仲間と遊ぶことがより楽しくなる時期です。互いに言葉を掛け合いながら、あそびが持続し変化していきます。関係を持ち合いながらあそびを広げていき、ルールのある集団あそびが楽しくなります。
5歳児
この時期になると言葉も豊かになり、他者の考えを受け止め、お互い言葉で解決の糸口を見つけることができます。仲間と協力し合ってルールを作り、創造して遊びます。また、自分の苦手な事にも仲間に励まされ挑戦していきます。
みんなで遊ぶ
園ではリズムあそびやわらべうたあそびなどを異年齢の子どもたちでよく遊びます。小さな子は大きな子の姿を見て憧れを持ち、大きな子は小さな子のお世話をしたりと、自然にあそびが伝わっていきます。