保育カレンダーc
赤ちゃんの世界
みなさんは、赤ちゃんの子育てで悩んだらどうしますか?専門機関に相談しますか?
それともスマホで調べますか?今は色々な情報が溢れすぎていて、ますます迷った経験はありませんか?赤ちゃんの成長には個人差もあり、個性もあり、幅が広く、必ずしもマニュアル通りにはいかないことが多いのです。
ここでは、赤ちゃんの成長にとって大切にしたいことをご紹介します。
睡眠と目覚め
生活リズムの大切さ
太陽の光を感じて目覚め、一日の生活リズムが始まります。窓を開け放し、新鮮な空気を入れて起こしましょう。家庭では食事やお風呂、睡眠などの時間を決め、生活リズムを一定にすることが大切です。昼間たくさん遊んだ子は、夜ぐっすり眠れます。部屋を暗くして静かな環境をつくり、寝かしつけましょう。
赤ちゃんは生後4ヵ月にもなれば昼夜の区別ができて、夜中にまとまった睡眠がとれるようになります。この時期に必要な睡眠時間は、午前睡と午睡を入れて1日合計約16~18時間です。
飲む・食べる
食べることは生きる力、元気の源
バランスよくなんでも食べることで、健康な身体と、色々なことに意欲的に向かっていく心を育てます。
赤ちゃんにとって授乳は、空腹を満たすためだけでなく、お母さんと触れ合い、安心し、満足できる幸せな時間です。そのためには、赤ちゃんを抱っこし、優しい言葉かけでゆったりと向き合うことが大切です(スマホ、テレビ等のながら授乳はやめましょう)。
私たちの園での離乳食は、おっぱい以外の味やスプーンに慣れるために、最初は少しの湯冷ましから始め、食材は旬の野菜を使い、素材本来の味を大切に薄味で仕上げています。
たくさん遊んでお腹がすくこと、仲間と楽しく食べることが食べる意欲につながります。お座りが出来る頃には、手で持って食べられるものも取り入れ「自分で食べたい!」という気持ちを大切にしています。
赤ちゃんにお菓子やジュースをあげていませんか?
早い時期に甘い味に慣れてしまうと、偏食につながったり、お腹がいっぱいでごはんが食べられなくなったり、虫歯になったりします。お菓子やジュースはいりません。
味覚が敏感なこの時期だからこそ、私たちの園では飲み物は水にし、午前食・午後食は野菜をたっぷり使った薄味のものにし、その子に合わせてゆっくり進めています。
あそぶ
向かい合ってのあやしあそび 乳児期前半から…
あやしあそびでは、赤ちゃんと目と目を合わせて遊びましょう。赤ちゃんは大人の優しい声かけや表情に反応して笑顔を返したり、首が座ってくると笑い声も出して喜びます。歌をうたったり、“いない いない ばあ”をするなど優しく声かけしましょう。
他にも、マッサージで肌と肌を触れ合わせてのスキンシップによって、赤ちゃんは愛情ややすらぎを感じます。
ゆさぶりあそび 乳児期後半…
乳児期後半になると、赤ちゃんは寝返りやハイハイなどの移動運動能力を獲得し、とても活発に動くようになります。大人の膝の上でのゆさぶりや、“たかい たかい”などで遊ぶととても喜びます。赤ちゃんがいやがっていないか、表情を見て遊んであげましょう。
這 い這 いを大切に
動き始めた赤ちゃんは、色々な所へハイハイで探索します。大人たちは一人で立ち上がるまでを、慌てず焦らず見守りましょう。十分に這う楽しさを味わいながら、まてまてあそびやかくれんぼなどを大人も一緒に楽しみます。ハイハイは身体をつくるだけでなく、意欲を育てる事にもなります。赤ちゃんは色々な形に変化する水で遊ぶことが大好きです。私たちの園ではハイハイして水場に行ける環境を整えています。
泣くことも大切
言葉を持たない赤ちゃんにとって、泣いて知らせることは、唯一のコミュニケーションの手段です。「お腹がすいた」「おむつが濡れた」「抱っこして」と、身近な大人に不快な状態を知らせます。それを受け止めてもらうことによって、不快から快の感情が生まれ、育ち、赤ちゃんは満面の笑みとなります。
お母さんのお腹の中に命が宿った時から、子育ては始まっています。生まれてくる赤ちゃんの健やかな成長のためにも、お母さん自身の生活リズムや食事や心の健康はとても大切です。私たちの園には子育てを応援する知恵がたくさんあり、不安や悩みを相談できる場所です。園開放や体験保育などに気軽に足を運んでください。一緒に子育てしていきましょう。