保育カレンダーc

2025年カレンダー紹介

 2024年3月、全国各地で多くの元気な子どもたちが卒園していきました。その中には、1月の能登半島地震で被災し、明日の生活もままならぬ不安の中で、大人たちに守られ、春を迎えた子どもたちも多くいます。

 この年の卒園児は2歳~4歳をコロナ禍で過ごし、年長の春にやっとコロナは5類に移行しました。様々な制約の中で過ごさなければならなかった3年間。コロナ休園明け、仲間に会えた喜びにあふれた子どもたちの表情は忘れることが出来ません。子どもたちは、仲間と触れ合い、じゃれ合い、体を思いきり動かして遊ぶのが楽しく、豊かに人と関わり育ちます。何より、子どもは緊張した生活ではなく、身近な人と安心して過ごす環境を求めています。

 そして戦後79年。今ほどメディアから世界のあちこちで起きている戦闘の映像が、日常的に子どもたちの小さな目や耳に入ってくる時はありません。命が脅かされるという極限の緊張を強いられ、未来への夢や希望を奪う戦争。人間らしく幸福に生きる平和な世界は、武力ではなく平和的な方法で解決できるということを、私たち大人は子どもたちに伝えていくべきではないでしょうか。

 2025年保育カレンダーは、仲間とともに過ごした子どもたちの姿、保育、子育ての歩みを絵とともに紹介しています。是非、たくさんの方の手にとっていただき、誰もが人間らしく生きられる社会を考える一つのきっかけになれば幸いです。

>> 各月紹介はこちらをご覧ください

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