保育カレンダーc

0歳児の世界 ヒトから“人間”へ

一生のうちで一番成長が著しい0歳児。
周りの大人からの優しいまなざしや語りかけの中で、
五感を通して心地よい刺激を受けながら育っていきます。
赤ちゃんの発達を追いながら
私たちの園で大切にしていることを紹介します。

出産まで

お母さんのお腹の中に命が宿った時から子育ては始まっています。お母さん自身の体と心の健康はとても大切です。早寝早起きを心がけ、バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠をとりながら赤ちゃんとの出会いの日を待ちましょう。

[前期] 首がすわるまで

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がつきません。音や光、周りの環境が刺激となり、だんだんと夜は眠り、昼間は活動するようになります。赤ちゃんは泣くことで“お腹がすいた”“おむつが濡れた”と「不快」な状態を身近な大人に訴えます。それを受け止め「快」の状態にしてもらうことの繰り返しが、コミュニケーションの土台となり、愛着の形成にもつながっていきます。

授乳は空腹を満たすためだけでなく、お母さんと触れ合い安心できる時間です。優しく抱いて目と目を合わせたり、声をかけたりしながら、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんとの時間を楽しみませんか。

生活リズムの土台をつくる大切な時期です。太陽の光を感じ目覚め、昼間は自然の明るさの中で生活し、夜は暗くして静かな環境で寝かせてあげましょう。

歌をうたったり、“いないいないばあ”をするなど優しく声をかけましょう。赤ちゃんの笑顔は幸せな気持ちになります。

[中期] 自分でおすわりするまで

周りの大人からたくさん声をかけてもらった赤ちゃんは、次第に自分の周りの事に気づいて興味を持ち、自ら外の世界に働きかけるようになります。

お座りが出来る頃には、手で持って食べられるものを取り入れて「自分で食べたい」という気持ちを大切にしています。

人間は食べたもので身体がつくられます。離乳食には素材本来の味を大切に、安心安全な食材を選ぶようにすると良いですね。

[後期] ハイハイからつかまり立ち、つたい歩きからはじめの一歩へ

この時期に大事なのは「四つ這い」です。あそびの中で四つ這いをいっぱいすることで腕や足の力がつき、自らお座りをするようになります。やがて自分で立ち上がり、はじめの一歩を踏み出します。

赤ちゃんは水で遊ぶことが大好きです。ハイハイができるようになると水場に出かけていき、水の感触を楽しみます。

仲間と一緒に食べると楽しくて、食べることが大好きになります。

食べて 寝て 遊んで

スマートフォンやタブレットなどの強い刺激は、赤ちゃんの体や心の発達の妨げになります。
授乳中、睡眠時はもちろん、日頃から出来るだけ遠ざけましょう。
》 公益社団法人日本小児科医会からの提言

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