保育カレンダーc

2歳児の世界

1歳半ばころに赤ちゃんを卒業して幼児期に確実に入る子どもたちです。 2歳から3歳にかけて飛躍的に語彙が増え、日常的な会話ができるくらいになってきます。 私たちの身の回りには、子ども向けにテレビやビデオなどの情報が氾濫していますが、 言葉がしっかり出てくるまでは、テレビやビデオを控えましょう。言葉も模倣しながら増えていきます。テレビからの一方的な言葉かけではなく、子どもたちや大人との生活の中の対話を大切にしたいものです。 「ワンワン、イッタ」「オチャ、チョウダイ」などの2語文からさらに3語文以上の多語文へ、あるいは助詞も使えるようになっていきます。 言葉が広がっていく喜びが「コレハ?」「アレハ、ナニ?」と、もっと広い世界を知りたい思いとなって、大人が困るほど質問が増えていきます。「大きいと小さい」「いっぱいと少し」などという比べる力がついてきます。

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「イヤダ」と言える子に育てよう

1歳児の自我は「イヤ!」ですが、2歳児になると「イヤダ」「ジブンデ」という思いがいっぱいです。うまくできたかどうかより、大人が自分のやったことを認めてくれ、褒めてくれれば満足なのです。「ミテ、ミテ」という言葉が出てくる子は元気です。“やりたがりや”を育てることが大事です。

からだ
とんだり はねたり 大好き

2歳になると、直立二足歩行が安定し、走るのが大好きになります。階段や坂道で、自分の身体のバランスを取りながら上がったり下がったりします。自分の身体を自分で動かすのが嬉しくて、一時もじっとしていません。 リズム遊びでは「うさぎ」で両足跳びができるようになったり「とんぼ」で少しバランスをとって後ろに片足を上げたり「かかし」で片足立ちをしてみたりと、大きい子たちのまねっこが大好きです。 手は泥だんごを丸められるようになったり、道具の使い方もうまくなり、砂場ではスコップやバケツを使ったどろんこ遊びを広げていきます。

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遊び

歩行が自由になった子どもたちに散歩はとても大切です。「今日はたんぽぽを見に行こう」「今日はあそこのワンちゃんいるかな?」などと、わくわくするような場所を見つけて、目的を明確にして、期待を膨らませて出かけましょう。子どもたちと一緒にお話をしながら楽しみたいものです。
この時期は、何でも回りにあるもの、たとえば積木や服やタオルなどを自分の好きなものにみたてて遊びます。子どもの動きに応じて多様に変化する水・土・砂は『おだんご』『ケーキ』と何にでもなり、子どものみたてたい気持ちに応えてくれます。みたて遊びは、やがてつもり遊び、ごっこ遊びへと展開していきます。また、砂場に大きな池を掘って泥水プールを作りその中で泳いだり、大きな砂山を作ってその上を走り回って砂まみれになったり、遊びがダイナミックになっていきます。
友だちに対する思いやあこがれをいっぱいもっています。遊びを通して、友だちと一緒だから楽しい、友だちが大好きと思う2歳児の世界を広げていきます。また、自我が広がる時には、自分と違う存在である友だちが必要です。よくぶつかり合ってけんかやトラブルも起こしますが、このぶつかり合いを通して、より自分と相手を知っていくのです。大人との1対1の関わりから、大好きな大人のもとで子ども同士の関わりが発展していきます。

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生活
食事・排泄・着替え

2歳を過ぎると食事・排泄・着替えなど身の回りのことは自分でするようになります。服装は、動きやすく着やすいものにしましょう。また、頑張っている姿を励ましたり、失敗しても叱ったりしない大人の姿勢が大切です。大人のやることをじっと見ていて、お手伝いも大好きになっていきます。どんどんさせてあげましょう。

子どもは生活習慣を通じて自分でできることが増えて自信となり、意欲的に生活していこうとします。そしてだんだんと「~してから…する」という見通しをもって毎日を過ごすようになります。

1年を通して薄着で身体をつくり「早起き早寝」「朝の排便」「三度の食事」の生活リズムを大切にしましょう。

06

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描く

描いたものに「オカアサン」…など『意味づけ』が始まります。やがて閉じた丸を描き、その丸に思いを込めて大きい丸や小さい丸を描

きます。友だちとたくさん楽しい遊びをすると、丸をたくさん描き始めます。「おしゃべり」をしっかりと聞いてあげることが大切です。

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